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大口町社会福祉協議会は地域福祉の充実を目標に活動しています!

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▼ボランティア養成講座Volunteer Yousei Kouza

▼災害ボランティア養成講座 〜集会所で一晩過ごす避難所体験〜

平成23年6月からの東日本大震災復興支援事業で災害に対して学んだ教訓を防災に関心のある町民等に伝え、あえて大口町の厳冬期である2月に避難所体験を実施することで、大口町の冬に大災害が発生し、避難所で過ごすことになった場合の大変さ、日ごろからの備えの大切さや意識啓発を行うことを目的とした養成講座を開講しました。※案内チラシはこちらです(表面)(裏面)


                           1日目【平成25年1月25日(金)】

▼オリエンテーション、全国での避難所体験例、講演会
これから3.5日間にわたり受講するみなさんの顔合わせと自己紹介・スタッフの紹介後にこれからの日程についてのオリエンテーションを実施。その後に社協スタッフによる避難所の知識向上と全国で行われている避難所1泊体験の実施例の紹介。休憩をはさんで後半は丹羽消防署職員(舟橋隊員)による講演会「消防隊員が見た東日本大震災」を実施。講演の最後には、避難を余儀なくされた場合に便利だった物やアイデア等をこれから避難所体験を実施する受講者に向けてアドバイスしていただきました。その後、当日宿泊していただく「さつきケ丘集会所」の周囲や外観、建物の間取りが分かるような写真をスライドで参加者にご覧いただき、続いて当日の被害想定を発表しました。あらかじめ配布してある白地図にDIG(図上訓練)方式で火災や家屋倒壊場所、通行不可能な場所を明記していただき、当日ここを避ける形で避難所までどのようにして向かえばよいのか?を参加者に考えていただく課題としました。

  

                            2日目【平成25年2月1日(金)】

▼全体の装備品についてのグループワーク
前半は個人でまず装備してこなければならないものは何か?を勉強していただくためのグループワークを実施。厳冬の時期ということもあり、寝袋・懐中電灯・防寒着など様々なアイデアが出ました。最終的に必ず必要になるであろう装備を災害救援ボランティアのスタッフが過去の体験等からまとめていただきました。当日、装備品不足で大変な思いをするのは自分自身…その気持ちの表れか、グループ討論では活発な意見交換がされました。
  

▼班ごとに分かれてのグループワーク
後半は約20名の方が参加されることから、リーダー・サブリーダー以下3班に分けて体験を実施することとなりました。避難所生活は集団生活となることから、男性の目線と女性の目線をバランスよく意見集約しなければなりません。また、想定外の対応も多々予想されることから臨機応変なチームワークが必要となります。今回の班は(1)総務・受付・保健衛生班(2)炊事班(3)部屋・荷物班 としました。他地域では床班や水管理班・食糧班など人数に合わせて細分化された班構成で実施したところもあるようです。

1 総務・受付・保健衛生班
   集合時間は全体集合の30分前とし、受付名簿の作成や避難所でのルール告知(掲示板の
   作成)、ゴミ箱の設置、明かりへの対応、トイレのルールや部屋係との連携など全体的
   な生活づくりをまとめる役割をします。

2 炊事班
   その日の夕食、翌日の朝食を限られた食材や限られた調理環境でどのように対応するの
   か、被災者の生命に直結する大変重要な役割です。グループワークで、メニューは当日
   の夕食は、はそりでの炊き出しを利用した「トン汁」「白米」と決定。翌日の朝 食はそ
   の残り汁を利用した雑炊とすることで決定。調理器具の分担や運搬について討論がされ
   ました。その結果、最低限各自で用意するものがこのように決まりました。
  (1)米2合(300g)
  (2)はし・スプーン・フォーク
  (3)お皿・お椀・コップ
  (4)各自の飲み水

3 部屋・荷物班
   避難してきた直後、切実な問題になるであろう就寝スペースと荷物置き場について討論
   しました。集会所(たたみ20畳、板の間20畳)の利用の仕方、男女のスペースの取り
   方、着替え場所や荷物置き場などについて討論。板の間は段ボールで間仕切りを作成し
   て対応することになりました。また、部屋の間取り図を作成し、その間取り図を受付班
   に回して記入していただくこととしました。

                3日目【平成25年2月8日(金)〜9日(土)】

▼講座のメイン、避難所体験の当日です!
受付班が全体の集合時間の午後4時より30分前の集合で集まってきました。

 

▼全体の集合時間!

午後4時の集合時間!受付を済ませた参加者のみなさんがにテントを立てたり机を出したり各班がグループワークで決めたとおり慌ただしく準備が始まっていきます

 

▼段ボール到着!
午後4時15分段ボールが到着。部屋・荷物班で手際よく集会所板の間に搬入。暗くなる前になんとか組み立てることが目標!

 

▼はそり完成・テント内横風防止幕とその補強!
災害救援ボランティアの指導で素早く炊き出し用のはそりが2基くみあがりました。同時に真冬の強風を想定して筋違で補強した横風防止幕を設置。

 

▼開会宣言!(舟橋社協会長)
諸事情ありまして開会宣言が30分ほど遅れましたが舟橋社協会長による「避難所体験開会宣言」が行われ、本格的な訓練が開始されました。

 

▼夕食の準備!
炊事班が段ボールをテーブルやまな板等に見立て手際よく食材を調理していきます。ワイルドですが、実際被災したらこうなってしまうかもしれません…

 

▼米・食材をはそりへ投入!
災害救援ボランティアと炊事班が協力して調理。災害用の「はそり」そのものを始めてみる参加者も火力の強さやなべの大きさに驚いていました。

 

▼間仕切り段ボール完成近し!
D・サポート丹羽の指導もあり、間仕切り段ボールの部屋がだいぶできました。段ボールの間に筋違を入れることで強度を増すテクニックなどを経験を持って学びながら通路を確保しつつ、何とか14部屋のスペースを確保しました。

 

▼避難所での生活ルールの掲示板
受付・総務班が手早くこれからの日程(食事時間や就寝時間など)を記した掲示板を作成し、室内には禁止事項や体験者へのお願い用の掲示板も作成しました。やはり視覚的に確認できる掲示板の作成は誰もが分かり易く大変効果的でした。またトイレへの配慮として段ボールを利用した「使用中」「空いています」の立札をその場のアイデアで作成!

 

 

▼間仕切り段ボール完成!
完成した14部屋と災害救援ボランティアの経験による「ペットボトルとロウソクを利用したランプ」です。電気の無い生活で夜間の明かりとりに大変重宝しました。

 

▼夕食
みなさんの協力で予定よりも40分も早く夕食の炊き出しが完了しました。各自持ち寄ったお椀やお皿に配膳し思い思いの場所で夕食をとりましました。寒い日の温かい食事がどれくらいありがたいことか身に染みて理解できました。

 

▼大口町長、町民安全課長来訪
予定にはありませんでしたが、森町長が急遽視察されました。突然の来訪に皆ビックリしました。夕食をはさんで鵜飼町民安全課長が来訪、大口町の地域防災計画をはじめ、現状について質疑応答を交えてご講話いただきました。

 

 

▼避難経路確認
講話後に今日この集会場まで来たルートを再確認。避難経路としてどうだったかを見直すため災害救援ボランティアによる図上での「避難経路確認」が行われました。

 

▼ロープ結束法の指導
災害救援ボランティアによるロープ結束法の指導が行われました。初めて知る参加者も大変興味深々で真剣に覚えようと努力していました。

 

▼就寝準備〜就寝
午後9時半過ぎから各自就寝準備に入りました。畳の上で寝る方も間仕切り段ボールで寝る方も基本は寝袋で入念に防寒対策をしていました。

 

 

▼明けて翌日
一晩を無事?に過ごした参加者は朝食後に集会所の清掃を済ませて閉講式に臨みました。閉講式では田中事務局長から一人一人に修了証書が手渡されました。修了証には「あなたは冬の寒さに耐え…」とありましたが、まさの言葉のごとく、特に板の間での就寝者からは「初めて寒さで足がつった」など厳しかったという声が多々聞かれました。閉講式後の座談会では各自が感想を述べましたが「寒さに対する備えの必要性」や「大口町の厳冬期の避難所の目途が分かった」など体験できて本当によかったと不満の声は一言もでませんでした。やはり訓練は定期的に春夏秋冬の時期に行ってこそその効果が現れるものだと実感しました。
 

 

▼参加された防災に関心の高いみなさん



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